異常に気付きやすいサインです。
気になることがあったらご相談ください。
おりものの異常や
不正出血の症状
おりものの匂いや色、量が普段と違っていたり、生理ではない出血があったりといった症状は、患者さんが気付きやすい異常のサインです。
他に、かゆみや痛み、できものなどの症状を伴う場合もあります。
おりものの異常や不正出血の原因
なんらかの菌やウイルスなどの感染症、ホルモン異常などが原因である場合が多いです。
子宮頸がんや子宮体がんの可能性もあります。
感染症の場合、かゆみなど外陰部の症状は軟膏塗布などで緩和しますが、膣内の根本治療も不可欠です。
性感染症について
おりものの異常などで診察にいらした患者さんにクラミジア等の性感染症がみつかることがあります。
しかし必ずしも自覚症状があるとは限りません。
パートナーにうつしてしまう可能性もありますので、早めの受診をお勧めします。
クラミジア
おりものが増えたり、下腹痛を生じたりしますが、強い症状がでないことも多く感染に気付かないケースがしばしばあります。治療をせずに長期間放置していると不妊症の原因になることがあります。
治療方法は、抗生物質を服用することで治癒できます。
淋病
血液の混じったおりものや下腹痛を生じることが多いです。
クラミジアと同じく治療をせずに長期間放置していると不妊症の原因となることがあります。最近は抗生物質の内服は無効のことが多く注射薬で治療します。
梅毒
古くから知られている性感染症で、最近増加傾向にあります。
初期には性器や口の周辺に痛みを伴わない小さく硬いしこりができます。
このしこりは放置しても数週間でなくなりますが、治ったわけではなくその後数カ月で全身にさまざまな発疹が現れます。
性器ヘルペス
性器の周辺に小さい水胞ができ、やがて浅い潰瘍に変化します。
軽度のかゆみから、強い痛みまで症状はさまざまです。そけい部のリンパ節が腫れることもあります。
性器ヘルペスはウイルスの感染で起こります。
症状がなくなってもウイルスは体内に残りますので、再発することがあります。頻繁に再発する場合は再発抑制療法を行います。
細菌性膣症
おりものの量が多い、臭いが気になるなどの症状があると膣内の感染症=性感染症と考える方が多いようですが、実は性行為がなくても起こり得るものです。
膣の中は消して無菌なわけではなく「常在菌」がバランスをとって清潔な状態になっています。
ストレスや過労などでこのバランスが崩れ、好ましくない菌が増殖するとおりものの増加や悪臭などの症状が現れます。
抗生物質で適切に治療すると1週間程で症状は治りますが、再発を繰り返すこともあります。