激しい痛みや頭痛などの月経困難症、イライラや強い眠気などの月経前症候群、また月経不順など、生理にともなうお悩み全般に対応しています。

月経異常の原因や
治療方法について

月経異常には子宮や卵巣の病気などが関係していることもあり、将来の妊娠を難しくするケースもあるため、専門医の診察を受けることをおすすめします。

毎月、つらい状態を我慢するのは大変なことです。
お薬で治すことを心配される方もいらっしゃいますが、痛み止めやホルモン剤は婦人科専門医が適切な検査と診断の上で処方しますので、適切に使えば安全に症状を緩和してくれます。

現在は、LEP製剤や漢方など、よりマイルドで効果の高い治療薬が選べるようになっています。
また、痛み止めに関しては適切に使用することが大切ですので、ぜひご相談ください。

こんな症状の方はご相談ください

月経不順

  • 生理が不規則
  • 出血量が極端に少ない
  • 出血が長く続く

月経困難症

  • 生理痛が重い
  • 生理の時に頭痛が起こる
  • 痛みで起き上がれない

過多月経

  • 生理時の出血量が多い

月経前症候群(PMS)と月経前不快気分障害(PMDD)

生理前に起こる症状で、さまざまなものがあります。
生理の1~2週前から見られ、生理が始まると軽快します。

  • 激しいイライラ
  • 気分の波が激しい
  • 激しい睡魔に襲われ日常生活に支障がある
  • 肌が荒れやすくなる
  • 身体に何かしらの不調が起こる
  • 腹部が痛む、腰痛が起こる
  • 乳房が張って痛い
  • 身体がむくむ
  • ニキビができる
  • 頭痛が起こるなど

月経不順

月経不順

生理の周期(生理が始まった日から、次の生理が始まる日まで)が25~38日以内が正常とされています。また、生理が1~2日で終わってしまったり、10日以上続く場合は月経不順と考えられます。不規則な生活習慣や過剰なストレス、無理なダイエットや栄養失調、激しいスポーツなどが原因となります。

女性の身体は毎月妊娠の準備を行っています。生理が不順な場合、排卵が起こっていない可能性があります。また、月に2~3回生理が来る場合は、子宮や卵巣の病気による不正出血の可能性もあります。早めに診察を受けることをお勧めします。最近は卵子がうまく排卵されない多のう胞性卵巣(PCOS)という病気も増えています。

生理不順の治療は妊娠希望の有無により変わりますが、将来の出産を希望される方が放置しておくと、不妊につながる恐れもあるので早めの診察をお勧めします。また、基礎体温(朝目覚めてすぐ体温)を測ることにより、卵巣の状態(排卵の有無)が分かりますので、基礎体温をつけてみるとよいでしょう。

月経困難症

月経困難症

生理痛が強く、日常生活やお仕事に支障を来たす場合は、積極的な治療が必要と考えます。子宮筋腫や子宮内膜症などの病気が隠れている場合もありますので、医師の診察を受けることをお勧めします。

症状が軽度なら鎮痛剤で様子をみることも可能です。漢方が有効な場合もあります。症状が重い時は、低用量ピルや類似薬(LEP製剤)、子宮内に留置するIUS(ミレーナ)により、楽に過ごせるようになる方が多いです。

過多月経

月経時の出血量を正確に把握するのは困難ですが、夜用のナプキンがもたない、レバー状のかたまりが何回も出るような場合は、過多月経の可能性があります。貧血が進行したり、子宮筋腫や子宮内膜症が原因となっている場合もあります。

低用量ピルや類似薬(LEP製剤)、子宮内に留置するIUS(ミレーナ)という薬が有効です。

月経前症候群(PMS)と月経前不快気分障害(PMDD)

月経前症候群(PMS)と月経前不快気分障害(PMDD)

月経前症候群(PMS)は、生理前に起こるさまざまな不調の総称です。排卵後、卵巣から分泌されるプロゲステロンというホルモンが大きく影響するとされています。

特にイライラや気分の落ち込み、集中力の低下など精神症状が強く、日常生活に支障を来たすものを月経前不快気分障害(PMDD)といいます。

先生から一言

月経異常は、将来の妊娠しやすさに関係してくる場合があり、そうでなくても日常生活に大きな支障を与えます。
人生のかなりの期間で付き合っていかなければならないものですから、できるだけお身体とお気持ちへの負担を軽くして、快適に過ごせるようにしていきましょう。